Pinguinus’s diary

旅行の記録を気が向いたときに載せています

羽田空港第2ターミナル 国際線エリアとスポット増築

専らJALを利用するので,羽田空港第2ターミナルを使う機会はめったいないのだが,余っていたANAマイルの消費のために久しぶりにT2を利用した。そのついでに,国内線側から第2ターミナル国際線部分を確認してきたので第2ターミナルのスポットの使い方について整理しておくことにした。

 

次の図に,第2ターミナル付近のスポット利用について書き込んでみた。

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(AIS JAPANより引用,加筆)

 

まず,南側の出っ張り部分「南ピア」が国際線施設に改修された。スポット番号では66番〜73番にあたる。このうち,66番〜70番が国際線・国内線共用として,71番,72番,73番を国際線専用として運用される。

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南ピアの付け根部分。おそらく国際線運用の時間はここのシャッターを下ろして,国内線側から入れないようにするのだと思われる。(国際線運用時を見ていないので詳しくはわからない)

 

ここでのポイントは,国際線用のスポットが増えたのではなく,国内線用のスポットが転用されたにすぎないということである。そうすると,時間帯によって最大で8つ,少なくとも3つは国際線に使われることになり,既存の国内線用スポットが減ってしまう。

そこでボーディングブリッジを備えたスポットを確保するために,「ボーディングステーション」と「サテライト」が追加で作られた。

ボーディングステーションとは,ボーディングブリッジ付きのタラップのようなものである。503番,504番,506番のオープンスポットに設置された。

www.aviationwire.jp

いわゆるバスゲートである。タラップと違って階段ではなく,エスカレーター・エレベーターを備えているので,搭乗がしやすい利点がある。なお,505番が抜けているのは,誘導路に隣接しているためにボーディングステーションを置く場所がなかったと考えられる。

あわせて,サテライトも建設された。オープンスポット406番,407番,408番のところにバスでしかアクセスできないターミナルビルが設置されている。なお,空港管制上のスポットの呼び名は406,407,408だが,旅客には46,47,48と案内されている。将来的には,サテライトと本館を接続する予定らしい。

sky-budget.com

48と本館のあいだには,V1,V2スポットが挟まっている。ここはVIPスポットとして使われた場所で,政府専用機などが駐機していた。VIPスポットはサテライトの北側のVN,VSに変更されているらしい。V1,V2を旅客用のスポットに変更すると考えられる。さらに,46から北側にも増築する予定があるらしい。

この計画がうまくいけば,サテライト関連で少なくとも5つ,ボーディングステーションで3つボーディングブリッジ付きの搭乗口が確保でき,国際線に転用した8つ分は補えることになる。ANAの国際線は,T2発着分とT3発着分がある。完成に伴って,南ピアの国内線国際線共用スポットを国際線専用にして,ANA運航便をすべてT2発着にすることが検討されているようである。