Pinguinus’s diary

旅行の記録を気が向いたときに載せています

ベルヴィル地区、チャイナタウン、凱旋門カウントダウン

ライム

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電動キックボード。スマホにアプリを入れて、キックボード備え付けのQRコードを読み取ると、メーターが点灯し走れるようになる。サービスエリア内であれば、好きなところで拾って、好きなところで捨ててもよい。時速30キロは出せるので、歩道ではなく自転車道を走らなければならない。なお、距離課金制で2キロほどで3ユーロほどするので、一日中乗り回しているわけにもいかない。

今回はメトロがストライキ中だったので、特に坂を登ることになる北のほうに行くときに使った。

 

ベルヴィル地区

20区と19区にまたがる地区で、中国系の移民が多い。とくに1980年代以降にやってきた新華僑によってチャイナタウン化がすすんだ。古くからユダヤ人やアラブ人などの労働者層を受け入れてきた移民街であり、移民を受け入れる風土があった土地であったらしい。

 

f:id:Pinguinus:20201017161614j:plainメトロのベルヴィル駅から東へ延びるベルヴィル通りから市内を見下ろす。タイ料理店がみえる。

 

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フランスの華僑には温州のあたりの出身者が多く、ベルヴィルでも温州を名乗った店舗がみられる。

 

マルシェ・ベルヴィル

ベルヴィル駅からベルヴィル大通りをメニルモンタン方面に南へ行くと、朝市が行われていた。ぱっと見た感じ、アフリカ系と思われる人も多かった。ベルヴィル界隈について事前にネットで調べていたとき、この界隈は移民が多いので治安が悪い、との書き込みが散見された。何をもって治安が悪いとするかは人それぞれだが、移民が多いことと治安は直結しないなあと思ったり…

 

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年末のパリは午前9時半にようやく日が昇り始める。

 

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果物や魚介類、日常雑貨やかんたんな惣菜なども売っている。

 

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朝食がてら、ハラールチキンを購入した。2ユーロしないで2本買えた。

 

ペール・ラシェーズ墓地

20区にあるパリ最大の墓地。規模は段違いだが、位置とかの感覚的には東京でいうと谷中霊園に近いような気がする。

 

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入り口まで続く壁にはおそらく埋葬されている人の一覧がある。

 

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入り口を入ったところに著名人の墓の案内がある。QRコードの張り紙がしてあって、それにアクセスすると地図をダウンロードできる。

 

 

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ロゼッタストーンを解読したシャンポリオンの墓。

 

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ショパンの墓。ポーランド国旗が置かれているのでわかりやすい。

 

ヴァンセンヌの森

ペール・ラシェーズ墓地からさらに南下して12区へ向かうと、ヴァンセンヌの森がある。公園内にはヴァンセンヌ城や動物園などがある。あまりに広くて回りきれず、今回は入口のあたりを散策するだけにした。16区のブローニュの森とほぼ対称の位置にあるので覚えやすい。ヴァンセンヌ競馬場もある。

 

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上空には飛行機雲がひっきりなしにできている。

 

チャイナタウン(13区)

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2019年年末、パリの交通機関はだいたいストライキによって運行していなかった。しかし、平常運行していたトラムを使って、12区から13区まで移動した。

 

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昼食はすこし奮発して、中華ビュッフェにした。日式中華よりも全体的に甘めで、のっぺりしている印象を受けた。飲み物もつけて、12ユーロくらいであった。

 

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オランピアード広場。13区のチャイナタウンは、団地から始まっている。このあたりはもともと自動車工場があって、高層団地として再開発された。ただ、工場時代のイメージの悪さからか、団地には空き家が多く発生した。ちょうどそのころ、旧フランス領インドシナの国々の情勢の悪化に伴い、フランスに移民する華人が急増した。その華人がその空き家に住むようになることで、チャイナタウン化が進んだという経緯がある。

どことなく、川口の芝園団地と似ている気がした。芝園団地は、都心部に住んでいた華人たちが家賃の上昇など様々な要因で郊外へ移動していった華人が住むようになったという経緯があるが、華人と団地という組み合わせに変わりはない。

 

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陳氏商場。ここだけ切り取れば中国そのものである。商品も中国からの輸入品か、冷蔵が必要で賞味期限が長くない、餃子とか肉まんであればパリ近郊の工場で生産されているものも多かった。

 

トゥール・モンパルナス

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15区にある。英語読みではモンパルナス・タワー。パリで一番高いビルらしい。また、タワーのふもとには南フランス行きの電車が発着するモンパルナス駅がある。

 

アンヴァリッド

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日本語だとしばしば廃兵院と表記される。傷病軍人のための施設として作られ、ナポレオンの墓もある。

 

エッフェル塔

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登るのには予約が必要らしかったが、予約もしていないので下から眺めるだけにした。

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エッフェル塔のふもとでは、さまざまな物売りがいた。防寒具や光るオモチャ、あと目立ったのはワイン売り。

 

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セーヌ川エッフェル塔のふもとはピカピカしていた。

 

凱旋門シャンゼリゼ通り

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シャンゼリゼ通りで年越しカウントダウンをした。シャンゼリゼ通りに入るには警察の手荷物検査を受ける仕組みになっているため、シャンゼリゼ通りにつながるいくつかの道は封鎖される。

また、シャンゼリゼ通り内にはトイレがない。トイレに行きたくなったら、規制エリアを一度出て、公衆トイレに行くしかない。パリ市が設置する公衆トイレは次のサイトから検索できる。

https://www.paris.fr/pages/les-sanisettes-2396

なお、パリの公衆トイレには自動洗浄機能がついており、一人が使い終えると一度自動で扉が閉まり、1分ほどの自動洗浄ののち、再び扉が開いたら次の人が使用可能になる。誤って自動洗浄のときに入ってしまうとトイレの洗浄水を全身に浴びることになってしまうらしい。

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カウントダウン開場には、ところどころ大型ビジョンもついており、凱旋門から離れた位置でも凱旋門の様子がわかるようになっている。

 

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カウントダウン後はメトロ1号線が無料で乗れる。なお、シャンゼリゼ通り近くのメトロ駅は封鎖されているので、コンコルド駅から乗車した。